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ローカーボ VS ローファットサイエンス
| 2015-08-13
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【米国本社ブログより抜粋】
脂肪は悪者?
「脂肪(ファット)」 ダイエット中の人が近寄りたくない言葉。
最近では低脂肪(ローファット)ダイエットが流行っているようですが、減量の話になると脂肪は避けられている存在です。
「脂肪をカットすれば太らない!」というわけですね。
ちょっと待って、そんなにシンプルではありません。健康的な脂肪は、健康と体重維持を目指すために重要な栄養素なのです。バター、肉類、乳製品などの飽和脂肪酸は、摂り過ぎると中性脂肪やコレステロールを増やし、動脈硬化を誘発します。しかし適量の飽和脂肪酸は心臓の健康維持に必要です。さらに脂肪を制限することは、健康を維持できるとは言えないのです。
では、低炭水化物(ローカーボ)ダイエット(約45%のカロリーは脂肪から摂る)は、ローファットダイエット(30%未満のカロリーは脂肪から摂る)に負けるのでしょうか?
ローカーボ VS ローファット
コレステロール
1980年代の研究では、飽和脂肪とコレステロールの上昇には直接的な相互関係があり、心臓疾患を誘発すると考えられていました。しかし、最近の研究によれば、飽和脂肪が必ずしもコレステロールの上昇を誘発するのはなく、反対の効果が報告されています。
ローファットとローカーボダイエットを比較したアメリカンジャーナルによる最近の研究では、ローファットとローカーボのグループに分けたところ、少ない数値ですが明らかに総コレステロールは減少、中性脂肪も大きく減少。2つのグループのウエスト周り、体重に大きな違いは見られませんでした。
体重
ローファットとローカーボダイエットを比べた研究グループ(インターナルメディスン)は、肥満に悩む循環器系疾患歴のない人たちをランダムに選び、ローファットとローカーボの研究に参加してもらいました。
3ヶ月、6ヵ月、12ヵ月で結果を見ていくと、ローカーボダイエットのグループは、ローファットダイエットグループより減量。12ヵ月目には、平均7.7パウンド(約350グラム)の差がつきました。
飽和脂肪酸
飽和脂肪酸は、肉や乳製品に含まれると思われていますが、植物由来の飽和脂肪酸も多くあります。例えば、パームオイルやココナッツオイルです。他の脂肪と同じく、1グラムあたり9キロカロリーあります。
脂肪も適量摂れば、悪者でないことがお分かりいだだけたと思います。この情報をぜひ家族や友達へ伝えてみましょう。ちょっと驚かれるかもしれませんが、健康的な食事や脂肪を選ぶ知識を共有しましょう。